KINANチーム・スペイン遠征より戻りました。

今回はスペイン。
コンチネンタルチーム KINAN CYCLING TEAM にメカニック帯同してきました。
昨年のフランス遠征同様に合宿とステージレースでシーズンに向けてチーム力と実戦力アップの時期。
キナンチームは、6月にUCIレース2.2ツールド熊野を開催するホストチーム。
その地元で優勝することを最大の目標としているチームです。
昨年のフランス遠征でのメカニックとしての課題、またスタッフ全体での課題を解消するため新たなチャレンジをさせていただきました。

わたしは、アジア選手権後の移動でスペイン・地中海沿いのカルペでのチーム合宿へ後から合流。
1月新年度で切り替わった新しい機材。
チームバイク、スペア含めてKINANチームメカの南野さんがすべてガッチリ仕上げてあり順調なスタート。

乗り込みながらポジションなど微調整して仕上げる時期なので
おもにサイズとレースに向けてオイルの調整などがメインでした。

レースは、バレンシア地方を走る1クラスのステージレース。
ボルタ ア バレンシアナ

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チームの機材は、わりと馴染みのある好きなブランドが多く
フレーム:YONEX HR キナンの選手達により鍛えられた感じでしっくりキテマシタ。
コンポ:Campagnolo コーラス11S ワイドなスプロケット、気持ちの良い変速フィーリング、シルエットがお洒落でした。
ハンドル・ステム:FIZIK フィジークの各モデルを使用。ポジションにあわせて各選手が形状を選べて微調整しやすく良かったです。
サドル・シートポスト:FIZIK こちらも大きく3モデルあるので選手が欲しいタイプから選べてラインナップの豊富さを感じました。
ペダル:LOOK KEO2MAX 選手によっては、ブラッククリートを選択したりセッティングに幅があり使いやすそうです。
タイヤ:IRC アスピーテWET ドライな路面でもこのコンパウンドとトレッドの感触が好評のようです。今回は、タイヤのトラブルがなくパンクゼロでした!
IRC チューブレスRBCC チューブレスは、25Cでテスト使用、荒れた路面対応に強い感じがしました。
ホイール:FULCRUM フルクラムレーシングZERO 2WAY USBセラミックベアリングと玉アタリ調整しやすい構造でレースホイールの鏡です!
ケミカル:ワコーズ チェーンオイル(スピード&パワー) シリコングリス  スピードタイプが同社のラスペネのように各部でも使用してレースでは、パワータイプで仕上げ。

そして、レース期間中チームでレースサポート用カスタム車両を3台用意!
そのため無線付きチームカー2台 チームトラック1台でマシンの管理がしやすく大変助かりました。
ヨーロッパでは、ほとんどマニュアル車なので最初エンストさせてましたが(笑)
そして今回は、スペアマシンの出番がなかったですが欧州のビルダー製ルーフキャリアがとても使いやすかったです。
大きなチームだとルーフの9台がスムーズに出せるようになっていて、メカ目線だとこの辺りに萌えます。
それからレース中継を見るためのテレビとアンテナも付いてましたね。
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自分としては、帯同しているキナンチームの「マシンを仕上げる」戦い。
レース前とレース後の作業 他チームのメカニック達と同じ場で仕事でき大変勉強になります。

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今シーズンもレースメカニックとして活動が増える予定です。Hi-Bikeの仲間たちに支えあってできることなので大変感謝しております。
お店では、通常とちがう現場の情報とテクニックで皆様へ還元してまいります。
次回3月上旬から中旬までアジア予定です。イベント等またまた変更になってしまいすみません。

Hi-Bike 中村仁