Cache Granfondo エクストリームつくば・レポート

エクストリームつくば 伊藤大平選手

先日エイジ優勝!全体でも総合2!快走したレース。

勝負所の映像が無いのが惜しいところですが 楽しさが伝わるレポートをいただきました。

海外のライドイベントへ参加するものありですね! どうですか?皆様もいかがでしょうか。Hi-Bike中村仁

以下 伊藤さんのレポートです。

2023年7月8日にアメリカのユタ州で行われたCache Granfondoに日本から渡米して参加しました。

参加のきっかけは、現地に住む友人からこんな大会もあるよ、と紹介されたため。同大会は、昨年UCIグランフォンドワールドシリーズとして開催されていましたが、今年はアメリカのグランフォンドナショナルシリーズとして開催となりました。チャンピオンシップの予選となることは変わらず、上位25%に入ると9月にメリーランド州で行われるチャンピオンシップの参加資格が得られます。ただしチャンピオンシップ出場には予選通過者で米国籍を持つ者かグリーンカード保持者に限るという条件があります。自分は残念ながら対象外。
ちなみにイベント名の由来は、この土地のCache Valleyからです。

レース会場はユタ州北部のローガンという街で、ソルトレイクから160キロほど離れています。

大会はファンライドが中心でカテゴリーは距離別で35、54、77、104マイルに分かれてます。この内レースカテゴリーは77マイルのみ。(自分がエントリー後に104マイルコースもチャンピオンシップ予選になりました。エントリー後のカテゴリー変更も手数料払えば出来るのも柔軟なところ)
104マイルだと本格的な峠を越えるコースですが、77マイルは丘を越える程度で獲得標高は500メートルそこそこと平坦基調。去年、一昨年と集団スプリントで決着しています。落車の危険を避けるために逃げられれば逃げて少人数ゴールにしたいところです。


レースは午前6時30分スタートと非常に早い時間。というのも、この時期のユタ州の昼間の気温は35度前後。
スタート時間くらいだと、まだ17度くらいで快適なもの。ゴール時間でもまだ11時前なので、熱中症対策のために早朝スタートということと理解しました。ちなみに、エイジ別スタートではなく、男女も含めて全員が一斉スタート。周りの参加者たちは、セルフィーしたり、仲間に写真を撮ってもらったりと、終始リラックスムード。おかげで自分も緊張しすぎることなくスタートに臨むことが出来ました。


スタート後はしばらく先導車が誘導し、およそ8km地点からリアルスタート。
平坦基調なので、体格の良いシリアスレーサー達がガンガンペースを上げて、ハイペースのままじゃがいも畑のど真ん中を突き進んでいきます。標高が1300m以上あるので、空気も軽く、気がつくと50km/hオーバーも出ていて驚きました。アメリカのレーサー達のスピードたるや恐るべし。コースはユタ州の北側、アイダホ州も通ります。アイダホ州の名物はじゃがいもです。
関東地方と違い、アメリカは集落というか街と街の間は何もなく、ただ平原や畑が広がっているので、遠くの山や、地平線がよく見えます。
ああ、アメリカのレースを走っているんだなあと実感しながら集団の中で息を潜め、73km地点にあるコース最大のKOMに突入します。
集団スプリントを避けるためにはここでアタックあるのみ、ということで登りの序盤で集団を捌くのに手間取りましたが、1分6.7倍でアタック。登り切ってから20分ほどFTPギリギリで回し続けて集団に差をつけて、少し先に抜け出していた先頭集団へジョイン。ここが一番キツイ時間でした。この時点でゴールまで40km以上を残していました。
ゴールまであと30km程度のところで総合優勝した選手がアタック。反応しましたが、あまりの加速に置いていかれてしまい、同じく遅れた自分とエイジが違う別の選手と協調して2人で残りの距離を回していきます。
集団に追いつかれるかもという気持ちもゴール前5kmくらいまで感じていましたが、相方の選手が力強く牽引してくれて、無事に2人のままゴール前へ。
最後はマッチスプリントとなりましたが、ゲストに華を持たせてくれたのか、わずかに先着して、自分が総合2位に、そしてお互いがエイジ優勝という結果を手にしました。

ゴール後はフィニッシャーメダルと、濡れタオル、ドーナッツ、ソフトドリンク、ランチなどなど、色々なものをフリーでもらうことができ、しかも最も遠くからきた参加者ということで記念品をいただけるという嬉しいサプライズ。

12時前後から表彰式が始まり、自分の番になると、ちゃんとMCの方が”From Japan!”と日本から来たことをコメントしてくれて、観客も大きな歓声で応えてくれました。これにはちょっと感動。
調子に乗って、日本車も良いバイクだよとアピールするために、表彰台で自分のバイクを掲げるパフォーマンスをしましたが、ノリの良い観客たちが歓声をすかさず上げてくれて、いい気持ちで式を終えることができました。

実は終盤に内転筋が攣る兆候が出ていましたが、残ったドリンクをがぶ飲みして、

だましだましペダリングをしていたらなんとか解消。ダンシングをすると攣りそうだったので、

最後のスプリントはシッティングでもがきました。

これもYONEX CARBONEX HR DISCの、高出力に瞬時に反応する加速力と

最後まで脚を残せる快適性のおかげだったと思います。

最後に、アメリカでサポートしてくれたOさんとそのご家族、今回のアメリカ遠征に同行してくれて、

いい写真をたくさん撮ってくださったKさん、自転車をバッチリ仕上げてくださったHi-Bikeの中村店長。

練習に付き合ってくれたチームメイトの皆さんにこの場を借りて感謝を申し上げます。

なお、レースレポートの詳細や海外レース参加の注意点等については、

noteで有料となりますが公開していますので、ご興味があればご覧ください。

https://note.com/taihei_itoh/n/n92b37a033f87