ステージレース・・・のような準備

合宿サポートの準備、基本的にステージレース時と同じことを
するだけ。いつもと同じことをするだけ。全員おなじコンポのようで
す。あとは、怪我なく安全に、天気もできるだけ晴れたらいいなぁ。
 気になるのは、自分の作業着のお洗濯。この作業がいちばん気合がいるだろうな(笑)  数少ない経験ですが、ステージレースをメカニックとして参加したことがあります。10年以上前ですがね、毎日レース後にまずホテルで洗車場所取り合戦。洗車調整、タイヤチェック、交換、山岳ステージ前だとスプロケ交換、うっかりしてると外国チームのメカに勝手に洗浄油使われてたり・・・。資金力あるチームは、発電機に高圧洗車機に、大量のバーテープ。
記憶にある印象的だったのがスタート前日だったか、
本場ヨーロッパメカのチューブラー張り。
あのいつものボトルにリムセメントいっぱい入れて、
口笛ふきながら、何本ものホイールを作業。
これがまた辺りを汚さず、綺麗に2度塗り完了してバシッと決めてるんです。
 私たちのチームは、クリンチャータイヤだったのでスタート前の各選手の指定空気圧セットぐらいでした。※これかなり重要※ちなみに天気により5.5~9気圧まで調整しました。

 ブログ書いてるといろいろ記憶がでてきますね。
そうそうこのレースで使ってたテストタイヤがのちに市販化されましたが
レース中に他チームからそのタイヤ良さそうだねと注文があり、某国選手が
中盤から使用してました。細かいとこ見てる人がいるんだなぁと感心しました。おかげでせっせと洗う時、選手のためのみならず、サポートカーのスペアマシンから、選手のマシンまで隅々チェックしてくれるファンのために?魅せつけられるように心がけました(笑)  

 当時ちょっと参ったのが、ツールドフランスでも活躍した日本人メカニックさんを取材してるスタッフが、なぜかスプロケ交換してる僕を一生懸命アップでカメラまわしてて・・・しばらくして「ちがうよアッチの面長な人だよ」と・・・ぞろぞろと移動していきました(笑)ちがいますハイ。

 あとは・・・サポートカー。レース中の隊列順は、結果順。
エントリーの関係もありスタート初日その時は、17番目の最後尾スタート。
平坦な大阪ステージ。スペア積んだレガシィがぞ~ろぞろ。
 監督は、補給所中心作戦だったので運転は若手マッサー。
レースしてる自転車は、はるか前方でほとんど見えません。
状況を知るのはオフィシャルの無線のみ。

目の前の16番目のチームカーへ選手が集団から降りてきた。補給なのかな?
撮影バイクも追跡してる・・・あとで聞いたら、その監督さんがTVに映りたかったためでした。(たぶん日本で多くの方が知ってる人なのに)笑

 と油断してると無線で読み上げられたパンク選手のゼッケンが!うちだ。
仕事です。マッサーは、クラクション16連打!!!!!前方に一気に行くと
集団後方で手をあげるいつものウエア姿。後輪だ。
 選手が振り向き、確認するや否や舌妙な停車。
クイックはずし、ニューホイール入れて、シクロクロスのように飛び乗った選手の腰へ手を当て、おおおおおりゃああああああ!!!!!ダッシュして投げます。 みんな同じフレーム使ってるんでエンドを合わせあり即ハマります。 あとは、紳士的に・・・集団復帰までスペシャルドライブ。わかるひとにはわかるでしょう。(笑)  今日の回想録は、このへんで おやすみなさい。